UPDATE EARTHのネットワークパートナーである神戸市は「Life-Tech KOBE」をビジョンに掲げ、スタートアップの支援事業に取り組んでいます。産官学連携のもとで資金面や人的なサポート、コミュニティの構築など包括的な支援事業を行うことにより、スタートアップから生み出される新しいアイデアやテクノロジーを活用。未来の生活を豊かにする街づくりを進めていくことが目的です。
支援事業はフェーズに応じて展開。具体的にはプレシードを中心とした「起業する」、シードからアーリーステージ向けの「仮説検証する」、新たな市場獲得を目指すシードからミドルステージを対象とした「事業拡大する」、技術の社会実装を目指すミドルからレイターステージを中心とする「ライフサイエンス分野で実用化を目指す」という4段階のサポートが行われています。
実用化を目指すために重要な役割を果たすのが「神戸ライフサイエンスギャップファンド補助金」で、2024年度は3社が交付事業の対象となりました。眼球運動の解析技術に取り組むMEDEMIL(メデミル)は、高齢者の自動車運転能力に関するPoC研究を進めています。甲南大学が初めて認定した大学発ベンチャー企業であるB-Labは、高吸収性多糖ナノカプセルの事業化に取り組みます。Cubec(キューベック)は、かかりつけ医向けの心不全診療支援 AI の検証を行います。いずれも2025年9月末までが事業の対象期間となります。